千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

2014年6月の記事一覧

「ビジネス基礎」出前授業

本日5・6限、2年生ベーシックコース12名を対象に、「ビジネス基礎」の授業で外部講師をお呼びしての出前授業がありました。講師としてお越しいただいたのは、日本政策金融公庫・神戸創業支援センター長の青木伸也様。同金融公庫が全国で募集する「高校生ビジネスプラングランプリ」に本校が名乗りを上げたので、その趣旨説明や今後の活動の進め方についてお話しいただいたというわけです。

  

「ビジネスプラン」と言うと何か難しそうな気もしますが、普通の高校生たちが日常生活の中で不便を感じたり、課題があるなと思うことを見つけて、アイディアを練って課題解決に結びつけ、できるならばビジネスとして展開できるようにしていこうというもの。昨年は全国から1500件の応募があり、書類選考で選ばれた10校が東京の会場で発表を行ったということです。商業科担当の戎原教諭は、何とかこの千種地域の活性化につながるような計画づくりができればということで、授業の最後に「絶対に東京に行こう!」と、生徒たちに熱く語っていました。生徒たちも、面白いことができそうな予感がしたのか、「よしっ!」と意気込みを見せていました。今年はひときわ暑い(熱い)夏になりそうです。

同グランプリについての詳細は、こちらをご覧ください。https://www.jfc.go.jp/n/grandprix/

たかのす東小学校訪問記

去る21日の土曜日夕刻、町内鷹巣にある「たかのす東小学校」、つまり平成22年度末に閉校となった「千種東小学校」で「ふれあい食堂」が開かれると聞いたので行ってきました。ワンコイン、つまり500円でものすごい量の料理が出て来てびっくりしたり、次々とやって来る人たちと楽しく話をしているうちに時が過ぎて、今回掲載の食堂の様子はかなり遅い時間のもので料理が写っておらず申し訳ないのですが、閉校となった小学校の施設を国や県の補助金等も得ながら地域(鷹巣自治会活性化委員会)の方々が知恵を出し合って頑張っておられる様子がよくわかりました。

  
  右 宿泊棟、左 食堂・事務室等           体育館                  食堂・厨房
  
   宿泊棟内部(元は教室棟)       元職員室(今は憩いの部屋)      元音楽室(カラオケもできます)

実は、食事をした食堂及び厨房は今回が初めてのお目見えで、「ふれあい食堂」や「ふれあい喫茶(毎月第1土曜日午前中)」も、これからさらに賑やかになるだろうとのことです。地元鷹巣の皆さんを中心に大勢の方が来られて、用意されていた40食の豪華料理も見事完売。遅れて来られた人は、スタッフ(鷹巣の元気なお姉さん方)の、有り合わせですが心づくしのお料理に舌鼓を打っていらっしゃいました。次回は7月12日(土)午後6時からとのことです。また、同自治会の様子はHPがありますのでこちらをご覧ください。(たかのす)

今回私たちが同地区のふれあい食堂に行ったのは、地域の活性化策を「ビジネス基礎」という商業科の授業で考えて、地域活性化のための「ビジネスプランコンテスト」に応募したいという考えがあるからです。近いうちに千種町商店街の空き店舗を活用して、千種高校生による活動発表や何らかの販売実習を定期的に行う予定ですが、これとは別に平成23年度末に閉校となった「千種北小学校」の校舎を活用してのプラン作りに取り掛かる予定です。それならば、既に多種多彩なアイディアを出して地域の活性化に取り組まれている鷹巣地区の実例を見て、地元の方々と大いに語り合うべきだとのことで、今回お邪魔したという次第です。明日の26日(木)午後、ビジネスプランに関する出前授業を、そのコンテストの協会関係者をお招きして行います。どんな活性化策を千高生が編み出すか、どうぞご期待ください。

ところで、その食堂に「千種東小学校」校歌が陶板に書かれて架かっていたり、その2階には元東小校長・千種中学校長であられた林正男先生の筆による校歌額が架けてありましたのでよく見ると、作詞が八木好美(やぎよしみ)先生であることがわかりました。作曲は西崎嘉太郎先生とありました。八木先生は、新宮町東觜崎生まれ(大正初期)の有名な詩人で、旧制龍野中学校時代の若い時期から詩才を発揮し、昭和9年頃にはかなりの作品を発表されています。戦後も新宮中学校等で教鞭を執られた国語の先生で、教頭や校長にもなられたようです。時期的に、やはり旧制龍野中学校出身の安田青風先生(千種中学校校歌の作詞者、太子町出身)と重なり合う部分があり、安田先生も中央(東京)にも名の聞こえた有名な詩人で、若い頃は旧制龍野中学校で5年、山崎高等女学校で10年間国語の教師として活躍されています。八木先生は、宍粟市内では河東小学校、佐用郡では佐用小学校や三日月小学校(前身の広業小学校も)、それから太子西中学校など、かなり数多くの小中学校の校歌の作詞をされています。その意味では、我が千種高校校歌の作詞者松井利男先生と良い勝負となるのではないかと思います。手元に昭和49年発行の『花と獏と』(大塚徹氏と共著、深苑社)という詩集がありますので、そこから幾つか参考に写真を掲載しておきます。

   
    陶板の校歌額(食堂)        林正男先生直筆校歌額(2階)     河東小学校(山崎町)校歌碑

   
   八木先生近影    中央三木露風先生、後列右    『花と獏と』表紙      『花と獏と』口絵 

近影写真は昭和49年頃のもの、そして2枚目は昭和15年11月11日、「ふるさとの」の詩碑除幕式で露風先生が来龍され、聚遠亭で撮られたもの。八木先生は後列向かって右側の坊主頭の方で、露風先生が51歳の時ですから25歳ぐらいではなかろうかと思います。因みに前列右側は、露風先生ご夫人のなか様です。『花と獏と』の表紙や口絵を飾るのは、やはり同郷の森崎伯霊画伯で、その優しい筆遣いを見ると心がほっと落ち着きます。安田先生については、また別の機会に取り上げたいと思っています。

「オープンハイスクール2014」について

本HPのトップページにも「お知らせ」の中で簡単にご案内させていただいていますが、オープンハイスクールの日程及び内容が固まりましたので、発表させていただきます。7月下旬は、「ちくさ高原ゆり園」の最盛期。午前は千種高校で授業体験、午後は是非ご家族で「ちくさ高原」にお越しください!

  1 日 時 : 平成26年7月31日(木) 8:45~12:10
  2 場 所 : 県立千種高等学校 各教室・体育館等
  3 日程詳細及び内容については次のPDF資料等をご覧ください。

  H26 千種高校OHSポスター.pdf  H26 千種高校OHS案内・申込書.pdf
  H26 千種高校OHS返信用紙(FAX用).pdf

                     

オープンハイスクールと言えば、基本的には中学3年生及びその保護者の皆様、先生方が対象ですが、中学1・2年生の皆様やその保護者の皆様も大歓迎ですので、遠慮なくお申し込みください。上記PDFの申込用紙をダウンロードしていただいて、必要事項を記入し各中学校の担任の先生にお渡しください。先生方は、恐れ入りますが各中学校で取りまとめていただいて、上記PDF返信用紙(FAX用)にご記入いただき、本校宛FAXしていただけましたら幸いです。7月18日(金)、各校終業式の日を締切としていますので、ご協力の程宜しくお願い致します。

本校は、来年4月の「学区改編」に関係なく、「兵庫県下どこからでも入学」することができます。平成27年2月14日(土)の「連携型入試」は宍粟市立千種中学校の生徒のみを対象に、そして、平成27年3月12日(木)実施の学力検査、いわゆる「一般入試」では、「兵庫県下全域から募集」しています。過去及び現在も遠方からの生徒は、千種町内で下宿をしています。また、上記のオープンハイスクール以外の日でも、校内・授業・部活動等の見学をいつでもしていただけるよう対応いたしますので、遠慮なくご連絡・ご相談ください。

当日行われる各授業体験の内容について少しだけ補足説明をしておきます。
授業体験①
 英語:「気分は南国~グアム修学旅行体験ツアー~」
     修学旅行は2年生の11月に常夏のグアム島。雄大な海と空、美しい島の写真を眺めながら
     英語で旅行の全貌を体験します!
 数学:「人に教えたくなる図形パズル」
     今や数学の世界で大人気。「ハノイの塔」の図形パズルを用いながら、知らないうちに引き込
    まれる数学ワールドの不思議な世界を御体験あれ!
 情報:「アニメーションで情報クイズを作ろう!」
     コンピュータ画面上に写し出される不思議な絵。それは誰かの顔?何かの一部? 
    パワーポイントを用いてその絵を作るのは、実はこの授業を体験する君自身なのです。

授業体験②
 国語:「たほいや辞書」で体験・ことばの魅力!
     既にテレビでも話題沸騰、欧米のゲーム「Fictionary」の日本版、「たほいや辞書」を用いて繰
    り広げられる摩訶不思議なことばの世界。君の言語的推理能力は世界を超えられるか?
 理科:「-196℃の世界」 すべてが凍る不思議な液体!?
     千種高校サイエンスアカデミーの決定版、「液体窒素」を用いてすべてのものを凍らせる実験。
    すると、バナナは金づちに、バラの花はバラバラに、テニスボールは粉々に…!?
 アクティブ:「めざせ!プロゴルファー!」
     本校は、兵庫県下でも有数のゴルフ授業実践校。地元のゴルフ場「千草カントリークラブ」の
    全面的協力を得て、授業や部活で頑張っています。当日は、その一端を御体験いただきます。

千種町幼小中高職員合同救命救急講習会

本日午後4時から5時半まで、千種中学校の玄関内ホールにて、千種町内幼小中高職員による合同の救命救急(心肺蘇生法+AED)講習会が開催されました。ご指導いただいたのは、宍粟市消防本部千種出張所の消防署員3名の皆様。まずは心肺蘇生法についてご説明を頂き、参加された先生方が順番に講習を受けていきました。続いてAEDの使い方について説明を受けると共に、心肺蘇生法との組み合わせによって効果が上がるということで、二人一組の連携作業によって「人の命を救うこと」の意味を噛みしめつつ行いました。中学校は明日、高校は7月の期末考査後ですが、生徒対象の講習会で生かしていくことになります。消防署員の皆様、今日は本当にありがとうございました。

  

元千種分校長 梅谷博貞先生論文

兵庫県立教育研修所が毎月発行している『兵庫教育』という教育冊子がありますが、今から約40年前の昭和51年4月号に当時の教頭(元分校長)梅谷博貞先生が書かれた論文が掲載されていることがわかりました。平成30年に創立70周年を迎える本校にとって貴重な資料が発見されたことになります。

    
『兵庫教育』昭和51年4月号        梅谷博貞先生

正面玄関のコンクリート壁に「千種分校」と書かれた鉄板文字を外して、「兵庫県立千種高等学校」の文字を入れた、という当時の様子から始まるその文章は、独立の喜びに溢れると共に、当時の苦悩について率直な文体で語られ、私たちが原点に立ち返って考えるときの貴重な証言資料となっています。詳しくは、「千種高校データベース」に掲載していますので、是非お読みください。