千種高等学校ブログ  Vol.Ⅱ

2022年10月の記事一覧

秋のイベント目白押し…【カルチャー部】

 今朝の千種町は17℃(午前7時時点)、午前中は雨が降り続きましたがお昼前には雨も上がって太陽が顔を出す時もありました。本日で中間考査も終了…、今日の天気は生徒の心境を表しているようで、考査を終えた生徒の表情は、開放感でいっぱい…部活動や下校途中に笑顔がたくさん見られました。明日からまたグッと気温が下がるようですが、2学期の後半戦も頑張っていきましょう!

 「考査」という一つのヤマ場を乗り越えた生徒たちですが、考査期間中ももう一つのヤマ場に向けて必死に練習に励む部活動がありました。それは、カルチャー部です。2学期に入り10月1日(土)のしそうバンドフェスタの参加、10月2日(日)中高合同体育祭でも部活動行進の演奏など大活躍のカルチャー部ですが、10月23日(日)の千種ふれあいフェスタと11月5日(土)の園小中高合同文化祭でも中学校吹奏楽部との合同演奏や和太鼓演奏を行います。さらに、12月4日(日)にはしそうファミリーコンサート in ちくさに出演し、宍粟市吹奏楽団と共演での参加を予定しています。昨年までは、コロナウイルス感染症の影響からカルチャー部の発表の場がなく可哀そうな状況がありましたが、今年からコロナ前の行事が復活し大忙しです。今日も、考査終了直後から生徒たちが自主練習に励み、それぞれのパートごとに練習が進められていました。

 文化行事が目白押しの秋…、カルチャー部の皆さんには多くの出演に「充実」を越えて少し「負担」になっていないか心配ですが、1つ1つのイベントに楽しんで参加し練習の成果を出し切ってほしいと願っています。頑張れ、カルチャー部!!

 

日本一美味しい米コンテストに向けて!【交流授業】

 今日の千種町は朝からすっきりと晴れ、気温がグングンと上がり暑さを感じる陽気となりました。つい3日前は真冬の装備で出勤した私ですが、今日は日中半袖カッターがちょうど良い感じで、水筒のお茶も飲みほしていました。中間考査はあと一日残されています。最新の天気予報を見ながら、快適な着こなしで体調管理に努めてください。

 さて、本日午後から私は千種中学校に出向いて9年生を対象とした「お米の選別」交流授業を行ってきました。授業の前に、私はついつい授業と関係のない話をする癖があるのですが、「皆さんにお礼が言いたい」と切り出し、米づくりや中高合同体育祭など様々な場面で、何事にも本気・全力の姿にいつも元気をもらっていることを伝えました。そして、私の自己紹介を少しした後、本題の「お米の手選別」がスタートしました。実は、日本一おいしい米コンテスト(昨年度、金賞受賞)に出品する期日が迫っており、高校生は中間考査中で実習ができないため、今日の授業での9年生の頑張りに頼らざるを得ない状況がありました。「終わるまでやるぞーっ」と冗談のような本気で激を飛ばしつつ、生徒たちは、「それはヤバイ!」と言いながら正確かつスピーディーに選別を進めてくれました。中には、一粒一粒細かくチェックしている生徒もおり、その真剣な表情にとても癒されました。最終的に選ばれ抜かれた玄米は、家庭用精米機によって白米にし、その白米を生徒の手によって正確に計量してもらいました。授業時間を少しオーバーしてしまいましたが、生徒たちは妥協せず最後まで出品に向けて全力で取り組んでくれ、本日夕刻に山形県に向け郵送することができました。

 9年生の皆さん、ありがとう、素晴らしい!!皆さんから今日も元気をたくさんもらいました。千種町の小中高生が丹精込めて育てたお米、そしてその中から選ばれ抜かれたお米は、きっと今年も審査員の心を引きつけるでしょう。

 

総合的な探究の時間の在り方を学ぶ【職員研修】

 中間考査2日目…、今日は太陽の日差しもあり過ごしやすい一日となりました。生徒は今日も時間の限り考査に向け全力で取り組んでくれたことでしょう。先生方も生徒が下校したあと採点等で忙しそうにしていますが、今日は11時より県立村岡高等学校の今井典夫先生に講師としてご来校いただき、「村岡高校の実践に学ぶ総合的な探究の時間の在り方」と題して職員研修を行いました。

 村岡高等学校は、千種高校と同様に急激な過疎化が進む山間地域にありながら、教科「総合的な探究の時間」の中で地域、行政、企業、大学と密接に関わり、地域に学び地域と協働する学校づくりを行う先進校です。実は、今井先生の初任校は千種高校で、本校のカルチャー部(千種太鼓)の創設や演劇文化の導入に力を注がれてきた伝説の先生…、私も節ちゃんのお店でお名前を聞いたことがありました。そんな事もあり、今井先生と関わりの深い地域の皆さま7名が特別参加しての職員研修となり、大変盛り上がりました。

 約70分の講演会の中で、「これでもか」と言わんばかりに様々な取り組みの紹介を受けました。わずか18名ほどの教職員で、どうやってこんなスゴイ事が出来るのか!?私の中では目からウロコのお話ばかりで、その取り組みの深さの違いに驚かされました。もちろん、すべて真似できるものではありませんが、本校の「総合的な探究の時間」をより良いものにするためのヒントがたくさんあり、大変勉強になりました。最後に、地域から高校が無くなったら地域は錆びれる…、「千種高校は私の第2の故郷、これからも要望があればいつでも来ますよ」と温かいお言葉をいただきました。今井先生、本日は貴重なお話を有難うございました。今日のお話をもとに、千種だから出来る「総合的な探究の時間」を、生徒たちとともに作り上げていきたいと思います。

 

 

㊗近畿大会出場!!【ライフル射撃部】

 本日より、2学期中間考査がスタートしました。寒くなったり、暖かくなったりと気温の変化が大きい時期ではありますが、10月17日(月)までの間は勉強最優先で頑張ってほしいと思います。

 さて、報告が遅くなりましたが、9月25日(日)に県立明石西高等学校で開催された兵庫県高等学校秋季ライフル射撃選手権大会のビームライフルの部で、本校の藤井大樹くん(2年・山崎東中出身)が10位に入賞し、11月20日(日)に大阪府能勢町の国体記念能勢ライフル射撃場で開催される近畿高等学校秋季ライフル射撃選手権大会への出場権を獲得しました。実は、近畿大会に出場するためには上位9位までに入る必要があり、藤井くんの得点576.4点は9位の他校生と同点だったのですが、ルール上ほんのわずかの差で10位と判定されたのです。その結果を知り、当日はクールな藤井くんも悔しさをあらわにしていたと言います。藤井くんの得点は、自己新記録であり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたが、それ以上に近畿を逃した悔しさが上回っていました。

 しかし数日後、朗報が届きます。なんと上位者の中で近畿大会出場の辞退者がいたため、次点の藤井くんにその権利が舞い降りてきたのです。「棚からぼた餅」ということわざがあるように確かにラッキーではありますが、棚の下(10位)にいたから得られる権利です。地道に努力する姿を天の神様が見てくれていたのでしょう。

 ライフル射撃部は、3年生の猶原さん、藤原さんなど全国大会出場を果たした実力者が引退しましたが、こうして新たな後輩が出てきてくれたことを心から嬉しく思います。近畿大会でも頑張ってほしいです。

英語スピーチコンテスト初出場!【49回生】

 今朝の千種町は10℃(午前7時時点)とこの秋一番の冷え込みとなりました。波賀方面から鳥ケ乢トンネルを抜けて峠越えしてきた先生は、「峠の温度計は6℃でしたよ!」と私に報告してくれました。「いやぁ~、寒くなりました…」私は寒さに弱いので、今朝は千種の寒さを予想してズボンの下にインナーを装備し、ウインドブレーカーを身にまとい真冬なみの装備で出勤しましたが、ちょうど良かったです。それに比べ本校の生徒は寒さに強い!!全員がブレザーも着ずに長袖カッター、ブラウスで登校していました。明日から中間考査…、体調管理を万全にして十分に力を発揮してくれることを願います。

 さて、10月8日(土)に第40回西播磨高校生英語スピーチコンテストが姫路市立琴丘高等学校で行われ、本校から山本実央さん(2年・一宮北中出身)が出場しました。このコンテストに本校生が出場するのはおそらく初めてで、担任であり英語科の村上望大先生とマンツーマンでこの日に向けて準備、練習を繰り返してきました。出場者は14名で、西播磨地区の精鋭が集うこのコンテスト…、今年度も、帰国子女が含まれていたりと非常にレベルの高いものとなりました。受付でくじ引きがあり発表順を決めるのですが、山本さんはなんと1番のくじを引きます。それでも動じることなく、「Effort will lie.But it will never be in vain(努力はウソをつく。でも無駄にはならない)」という演題で出場しました。山本さんは、硬式野球部に所属し誰よりも熱心に練習に励んでいますが、どんなに練習を頑張っても試合には出場できません。「努力は必ず報われるなんてウソだ!」と心が落ち込んでいた時、フィギアスケートの羽生結弦選手から「努力はウソをつく。でも無駄にはならない」の言葉を聞いて、救われ気づきがあったと言います。そうした想いを約5分間の英語スピーチで立派に発表しました。

 上位3人に与えられる県大会出場は叶いませんでしたが、山本さんの挑戦する気持ちに改めて勇気をもらいました。山本さん、お疲れ様でした。「努力は無駄にならない…」いいですねぇ…、どんな事でも心の持ちようで無駄にもなるし力にもなる。今後もポジティブ思考で自身を成長させていってください。

 

食味コンテスト「金賞」目指して【50回生】

 昨日の5,6限目、1学年全員の生徒の手による「米の選別」実習を行いました。収穫後、田住先生によってきれいに調整された玄米ですが、より品質の高い玄米にするため不完全米(青米、焼け米、胴割れ米、砕米、変形米、心白米など)をカルトンと呼ばれる黒と白の専用皿とピンセットを用いて取り除いていく作業…集中力と根気が求められます。

 しかし、生徒たちは休み時間も返上して米の選別に没頭…、見事な集中力で不完全米を取り除き、黙々と実習に取り組んでいました。この選ばれしお米は、「全国農業高校お米甲子園」(山梨県で開催)と「あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテスト」(山形県で開催)という2つの全国規模の食味コンテストに出品し、今年も金賞以上の獲得を目指します。

 もちろん、玄米は不完全米も含めて全ておいしく食べられます。しかし、生産されたお米の中にも何割かはこうした不完全米があり、その割合に応じてお米の等級(1等、2等、3等、規格外)が決まることを、生徒たちは体験を通して学ぶことが出来ました。出品用の玄米は、今日の2時間だけでは全然足りません。今後も、放課後等の時間に生徒の自主的な取り組みを期待しますし、来週には小中学校でも同じ選別授業を行う予定です。頑張っていきましょう!

新聞に掲載されました!

 今朝の神戸新聞に「小中高合同稲刈り」の記事が掲載されました。今年のお米の収穫量は、過去最高の223kgでしたが、お米の食味値を競うコンテストではどんな評価を受けるのか!?

 千種の自然環境の力と小中高生の地道な取り組みによって生産されたお米はまずかろうはずがありません。本日から、コンテスト出品に向けた小中高生による選別授業がスタートします。児童生徒の皆さん、頑張りましょう!

アユの解剖授業【交流授業】

 昨日から空気が一変し、一気に秋の深まりを感じる陽気となっていますね。生徒玄関前に立っていると、キンモクセイの甘~い香りが漂ってきたり、コオロギなどの昆虫のさえずりが聞こえ四季の移ろいを感じます。秋は美味しい食べ物が多く、ついつい食べ過ぎてしまうので体重管理に苦労しますが、適度に運動もしながら健康維持に努めていきましょう!

 さて、本日午後から千種中学校7年生15名を対象に、本校の理科教諭筏泰介先生による「アユの解剖」授業が行われました。私はこの筏先生の交流授業を毎年楽しみにしているのですが、今年も元気いっぱいの生徒を相手に、楽しくアクティブな授業が展開されました。最初に二人一組になって活きのいいアユを手づかみで捕まえ、袋の容器に入れていくのですが、これが至難の業…。暴れるアユがなかなか容器に収まらず、周囲の笑いを誘います。その後、容器の中にスポイドで麻酔を数滴垂らし、麻酔が聞き始めるまで筏先生による「アユの一生と生態」に関する授業が始まります。生徒にクイズ形式で問いかけながら、スライドを駆使した非常に分かりやすい授業に生徒たちも興味津々、積極的な発言も見られました。その後、「アユの命をいただくので、しっかりと学び何かを持ち帰ってほしい!」と熱く生徒に語り掛けた後、筏先生の手によってアユの解剖のデモンストレーションが始まります。ハサミやメスで切り開かれ臓器が見えてくると、「かわいそう…」と目を覆う生徒もいましたが逆に目が輝き前のめりになって説明に耳を傾ける生徒も多くいました。最後は、一人一匹ずつアユを取り出し、自らの手で解剖し臓器の名前や場所を確認しながら実習を進めていました。心臓を発見しヒクヒクと動く様子に「まだ生きてる!」と声をあげる生徒もおり、命の代わりに多くの学びを得た9年生たち…「ごめんなさい」「ありがとう」とアユに感謝していました。

 筏先生、今年も素晴らしい授業をありがとうございました。今日の経験は、生徒の心にずっと残り続けるでしょう。

ベンチ作りスタート!【48回生・アクティブ類型】

 今朝の千種町は18℃(午前7時時点)でしたが、日中はほとんど気温が上がらず、北風が強く吹いて肌寒い陽気となりました。夏のような強い日差しが照りつけ、つい先日まで「暑い暑い…」と言っていたのに、急に寒くなり体がついていきませんね。生徒の皆さん、中間考査一週間前となりました。体調管理に留意し、日々の授業に全力で取り組んでください。

 さて、3年生の教科「アクティブ(木工)」では、特別非常勤講師の迎山先生による5回目の授業が行われました。過去4回は、いわゆる「林業」を体験し生きた樹木から製材する工程を学んできた生徒たち…今日からはいよいよ「木工」の授業を行い、目標とするベンチ作りに向けスタートしました。最初に、迎山先生より図面を見ながら目標とするベンチの制作イメージについて説明を受けます。お年寄りの方々に楽に座っていただける高さで、丈夫なものとするための工夫が施されたベンチに生徒たちも共感し、真剣な表情で説明を聞いていました。その後、二人一組のペアを組み、台座となる板選びが行われ、いよいよ実習がスタート!ノコギリや斧、鉈などを使用して、機械に頼らず自分たちの手で形づくっていきます。「手作業でやれることはやる…」という迎山先生のこだわりの授業は、木目によって簡単に切れる場所や硬くなかなか切れない場所などを体感しながら学ぶことができます。「この感じだと台座だけで2学期が終わってしまうなぁ…」と迎山先生に冗談を言われながら、和気あいあいとした雰囲気の中で生徒たちは楽しく実習に励んでいました。迎山先生、今日もライブで楽しい授業をありがとうございました。2学期末に間に合わなかったら、来年度の3年生に続きをやってもらいましょうか!?(笑)

今年のお米の出来はいかに…【50回生】

 今朝の神戸新聞には、来春の公立高校進学希望調査(9/1時点)の結果が発表されました。私は、千種高校の欄を慌てて探し、祈るような気持ちでその数字に目をやりました。なんと本校は、募集定員を上回る41名の希望があり、朝から非常に嬉しい気持ちになりました。

 少子化や私立高校流出などにより地域の公立高校は生徒募集に苦慮する中、こうして多くの中学生が千種高校を希望してくださることへ感謝の気持ちでいっぱいです。今後も、小規模校の良さと千種の地域性を最大限に活かした、生徒一人一人を大切にした温かみのある学校づくりに向け邁進します。ありがとうございました!

 さて、先週金曜日に小中高合同稲刈りを終えたばかりですが、田住先生にお世話になり乾燥→選別→もみすり等の調整作業していただきました。そして玄米となって、今年度のお米が届きました。全部で223kg!!、昨年度過去最高(208kg)をさらに上回る収量となりました。今年は、昨年のような長雨の影響はなかったものの、少し刈取るタイミングが遅かったことが唯一危惧されます。この玄米を、今週から来週にかけて小中高生に選別してもらい、全国規模の食味コンテストに出品する予定です。

 3年目のお米の出来はいかに…?いよいよ、運命を握る出品準備が始まります。